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 誠治は振り向くと、エレベーターに向かって歩き出した。二基のうち一基がちょうど開いて、ふたりの住人が出てきたところであった。誠治は閉まりかけたドアに指を挟み入れてドアを開き、箱の中に入ると八階のボタンを押した。  玄関の自動ドアが開かずにあたふたしているふたりを誠治はニヤニヤしながら見ていたが、ドアが閉まると自分の鼻を指で擦り始めた。するとだらんとうつむいていた鼻の先がぷくっと膨れ、鼻全体が起き上がった。まさしく勃起したペニスにそっくりだ。  八階に到着してドアが開くと、誠治は鼻を刺激しながらゆるゆるとフロアーを歩いた。やがて801号室のドアの前で向きを変えると、ドアノブに手をかけた。手首を簡単に回してドアを開ける。 「誰〜?」  しゃがれた女の声に下半身がまたむくむくと隆起を始めた。  誠治は玄関前で上衣を脱ぎ、シャツそしてズボンとパンツを脱ぎ捨てた。 「ちょッ、ちょッと!」  奥の部屋から顔を出した女が誠治、いや天狗を見て叫声をあげた。すると奥からドタドタと足音がして、 「おんどれそこで何さらしとんのや!」  上半身和彫りの威勢のいい老人が包丁を手に飛び出してきた。  が、「あッ、あわわッ」  天狗の恐ろしい顔、そしてあまりにも立派なイチモツに気勢を削がれてしまった。 「お、おのれはなんちゅうモンを・・・」 「やくざ爺い。おまえ、昨日の夜から姐さんを慰みものにしてたのかい。それで少しは姐さんを喜ばせたのかい?」 「お前、だ、誰に向かって・・・」  老人は言葉が続かなかった。異形ともいえる天狗のイチモツに、老人は最初から圧倒されていた。やくざ者の彼には、それは神に見えたかも知れない。  天狗は老人を無視して、奥の部屋に歩いていった。部屋の窓際に、女は黒いシュミーズ一枚きりで腰を抜かしていた。 「あんたは・・・人間?」  天狗は答えずイチモツを突き立てたまま、ゆっくりと女に近づいていった。  後ろから老人がよろよろとやってきたのに気づいたが、手出しをするつもりはなさそうだ。天狗は無視して女のぷくっとした唇に触れた。  女は天狗の人差し指と中指を口内に含み、舌で器用に舐め回した。二本の指がひとつになって大きく、硬くなるとそれをエレクトしたペニスのようにフェラを始めた。 「わしにも!それをわしにもくれ!」  いつの間にか全裸になった老人が女を襲い、彼女の手から天狗の指を奪い取ると、ちゅぱちゅぱと吸い付いた。すると硬くなった老人の陰茎の先から白い液体がとろとろと零れ落ちていった。  老人に指を奪われた女は口を大きく開いて天狗の本物のイチモツにかぶりついた。唇を女陰のようにして、喉の奥へ奥へと根元まで咥え込む。  しばらくすると老人は床に崩れるように倒れた。見れば老人の陰茎はすべてを吐き出して萎びて小さくなっていた。  天狗はイチモツを咥えさせたまま、両手で女の腰を掴んで天地逆さまに持ち上げた。目の前に女の股ぐらが、ぱっくり開いた蜜壺があらわれると、硬くて亀頭の付いた鼻の肉棒をずぶずぶと挿入した。
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