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➀
「司さんは、美容整形には関心がありますか?」
「いきなり含みのある質問ですね、左くん。どういうことですか? わたしのお顔に美容整形をした方が良いと思える欠点があるとおっしゃりたいわけ?」
「あ、気分を害してしまいましたか? 決してそういうことではないのです」
「じゃあ、いったいどーゆ―ことなのかッ(♬べべんべんべん♪)、説明してもらおーやないの!(♫べべん!)」
「その三味線、どこから出したのですか? どこにも見当たらなかったのに突然出しましたね?」
「ふふふっ♡ 出そうと思えば何でも出せるのよ(♬べけべんべん!)。何しろ小説なんだから!(♫べべん!)」
「……深く追及すると、まとまりがつかなくなるでしょうから、このままいきましょうか。
えーと、いきなり美容整形についてお尋ねしたのはですね、最近かなりお手軽に目を大きくしたり、鼻を高くしたりといったことができるようで、実際に整形する人が増えていると聞いたものですから」
「よくテレビCМでも流れていますね。関心のある人も多いのではないですか? 大抵の人は自分の外見にコンプレックスを持っているものですからね」
「司さんにもあるのですか? その『コンプレックス』ってやつは」
「ありますよ」
「ですよねー」
「なな、なによぅ! 左くん、その反応、『ですよねー』ってどういうことよぅ!!」
「あ、私としたことが、目から入ってくる情報を踏まえての、自然な反応を制御できませんでした」
「言ってくれるやないけ! ほなあんた、ワテがこのご相好のどこをコンプレックスに思っているか、言ってみなはれや!」
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