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*今もあなたを・・・*
それから数日経っても、流を失った悲しみは消えることがなかった。
どんなに唯斗に優しくされても、愛されても、悲しみは癒えなかった。
心のどこかで流を求めている状態で、唯斗を愛し続ける自信がなかった。
そして私は唯斗に別れようと言った。唯斗は驚き、別れたくないと何度もしつこく言ってきたが、別れようとだけ伝えた。
流が亡くなってから一か月が経った今でも、私は欠かさず流のインスタを見ている。
そして、流が過去に投稿した写真の数々を見ながら、流に思いを馳せる。
流は今、天国で何をしているだろう。
青空の写真でも撮っているのだろうか。
そんなことを毎日考えている。
流に恋をしてから、私の日々は明るく輝きだし、人に愛されることの喜びを知った。
流は、どんな時も静かに優しく私を支えてくれた。
流と交わした会話やいいねの送りあいの日々は、今でも私の心の中に美しい思い出として残っている。
流がこの世からいなくなった今も私は、二度と更新されない、流のインスタに恋をしている。 完
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