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「ねぇ、答えてよ。バーカーなーのー?」
「は?」
「答えてってば。話は通じるでしょ?」
「…黙れ。」
斧が真横に振られる。本当ならそこにはミシェルの頭があった。何かに刺さった感触もなければ、そこにはミシェルの頭は無かった。
避けるとしても、顔はすぐ近くにありとてもではないが前の方に頭を退避させることはできないはずだ。しかししゃがんだ訳でもなさそうだ。真下に気配を感じない。
しかし前方からは気配を感じた。
「びっくりした?」
「っ…。」
「油断しちゃだめだよ〜。たしかにそっちの方が実戦経験はあるんだろうけどさぁ…だからってナメちゃダメでしょ?私たちだってそれなりに優秀だよ?」
ミシェルが反らしていた体を元に戻そうとするとイルゼがミシェルの首を掴む。しかしミシェルは怯えもしない。
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