新春準備。福袋に迷う

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新春準備。福袋に迷う

 どれか買ってみたい。1つでいい、買って新春気分を味わいたい。  そんな衝動に駆られる、お正月の福袋。  今年も予約受付の時期に突入している。  昔はダンジョン宝箱のように、内容不明な賭け要素が強かったように思う福袋だが、いまは中身が選べる時代。  何が入っているか、あらかじめ大々的に発表されてる。……ことが多い。  予約用紙や広告を眺めながら、気に入る銘柄が選択できる。  福袋の始まりは、江戸時代。端布(ハギレ)の詰め合わせ入り袋がウケた事から。在庫を()くという主旨とは変わったけど、お得感は変わらない。  候補として、ミスドの福袋はまず確認。  ドーナツ・チケット入りで損はないし、ポケモンアイテムが毎年可愛い!  いつぞやのピカチュウ・ブランケットは、車移動時のひざ掛けとして重宝してる。  2022年はエコバック。うーん。使う、かなぁ? 2種類どちらも激しく可愛い。可愛すぎて、ちょっと恥ずかしい。使わない気がする。  そしてドーナツも好きだけど、滅多に食べないし……。  なのに真剣に検討してしまうのは、ひとつくらい福袋を買いたい気持ちのせい。 (穴が空いてて許せるなんて、ドーナツくらい。)  あの穴は、調理時間短縮のための穴。時短で揚げることにより、ふっくら美味しく、栄養素を閉じ込めたまま揚げ上がる、工夫の穴。空洞なのに、ワクワクが詰まってる。  そう思って、ハッとする。 (ドーナツの穴、繰り抜かれた部分は、どうなってんの?)  ヤマザ〇・ランチパックのパンの耳は、美味しいラスク菓子に転用されている。  もしやミスドのドーナツポップの正体は……?  違った。  そもそもドーナツ成型に穴が残ることはなく、あらかじめ浮き輪のような形状で生地が絞り出されていた。  ドーナツ・メーカーという英知の結晶によって。 (そーか、そーか。最初から穴部分はないのか。)  良かったような、残念なような。せっかく「ドーナツポップの正体、見破ったり!!」と思ったのに。  さて。どこの福袋を買おう。  カルディは競争率高いし、31アイスはアイス食べれないし。  そぞろ歩きながら無駄に迷う。  お正月が来るなぁと思いながら、福袋を選ぶ、非生産的な時間。  結構好き!  大掃除の現実から、逃げられるから!(掃除しろっっ) ********  今回の「好き・推し」は「福袋に迷う時間」てことで。  毎年厳選1種。今年の福袋は某チェーン店のコーヒーチケット。そこのは初めて買うので、すごく楽しみ。 (あ、なんでアイス食べれないかは、第1話のソフトクリーム回を見てね。)
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