星が結ぶ物語。星座

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星が結ぶ物語。星座

 冬はオリオン座がキレイに見える。    私に区別がつく、数少ない星座のひとつ。  あと分かるのは、カシオペア座と北斗七星。  …………。せめて片手ぶんくらいは欲しいとこだけど……。  それに北極星を見つけられないと、海や砂漠で迷った時、絶望的だと思う。海や砂漠には、絶対一人では行かないぞ。  ギリシャ神話はキライじゃないけど、星座となると覚えれない。  大熊座もわかんない。  尻尾(しっぽ)部分が北斗七星。  あのビッグネーム「北斗七星」を尻尾(しっぽ)扱いとは! 大熊座の大物っぷりに震える!    それ以前に、熊の尻尾がなんでそんなに長いのさ!  つい物申したくなるが、熊は被害者。  原因は、星座にするため、熊の尻尾(しっぽ)(つか)んで空に放り投げた大神ゼウスにある。  その時しっぽが長く伸びてしまったらしい。憐れ、熊。  ところで「大熊(おおぐま)」がいるということは、「こぐま」もいる。  見つけ方は、昔、プラネタリウムで習った。  けど、帰宅前には忘れてた。まったく……自分の記憶力が恐ろしいぜ!  私には「ファインディング・ニモ」のドリーが他人とは思えない。ドリー、魚だけど。  そんな記憶も距離も遠い星座たち。  バイト絡みで、とあるマイナーな星座を覚えた。  上のオリオン、カシオペア、北斗七星に加えて、私に判別出来(わか)る4つめの星座。  残念ながら、いまの季節は見ることが叶わない。  広い天空の、どこかにあるはず。  私にとって数少ない、甘いラブ・ロマンスの思い出つきなので、恥ずかしくて話せないけど、だからこそ、私はその星座が「推し」で「好き」。  今日、2021年12月13日宵から明日明け方、そして明日14日宵から15日にかけて、「ふたご座流星群」がピークだとか。  月明かりがあるため1時間20個と少なめペースらしいけど、空が晴れてたら、願いを掛けに星を探すのも良いかも知れない。  でも寒いから……天体観察のオススメは、夏のペルセウス流星群かな。  冬にふたご座流星群を眺め過ぎて、我がパートナー殿は高熱を出した過去を持つ。    星座は覚えられない。  だけどパートナー殿が星好きで、時々話してくれる内容は覚えてる。  だから、星空は「推し」で「好き」。  もしかしたら本当は、パートナー殿が話す星話が好き、なのかも?
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