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Take.1
「今日からよろしくお願いします」
「……しゃス」
「……」
初対面。あっちは七つ下。経歴はともかく、芸歴はこっちが十年であっちは一年目。
顔合わせ初日の印象は最悪だった。
あっちが主演だからとわざわざ挨拶に行ったのに、あの態度。あんなんじゃこの世界でやってけねぇよ!? と本人に当たるわけにもいかずに、物に当たるべくブン投げられそうな物を見繕いさえした。なのに本読みは完璧で、さらに腹が立った。
こればっかりはどう考えたってあっちが悪い。
「くっそ。なんなんだよアイツー!!」
「あー……ね。なんか彼、人見知りするタイプらしくて。前の現場はまぁ本当に初めての現場だったから、スタッフ達が気ィ遣って色々盛り上げてくれたみたいなんだけど。……今回、二度目の現場で座長でしょ。本人も相当プレッシャー感じてるみたいで、余計に固くなっちゃってるみたいなんだよねぇ。向こうのマネさんから詫び入れられちゃったよ、フォローしてやってくれないかって。……ほら、今回結構ベテラン勢が多い現場じゃない? カズがわりと年近いからさ。貴重な中堅どころだし」
「……なんだよそれ……」
帰りの車内で言われたって困る。せめて挨拶してる時に言ってくれたらまだ印象が違ったし、その後もフォローできたのに。
とはいえ、あっちは子供、こっちは大人だ。
(……しゃーねぇなー……)
それに何と言っても「貴重な中堅」だなんて付き合いが長くてなかなか褒めてくれなくなったマネージャーに言われたら、張り切るしかないじゃないか。
「…………野良犬手懐けるつもりで頑張りますかねー」
「おー、頑張って!」
現場の空気はカズにかかってるよ、なんて。
マネージャーの一言で更に張り切ってしまうんだからオレも単純だと思う。だけどやっぱり、現場の雰囲気はいいに越したことないし、そういう空気感は作品にも反映される。
やれるだけやってみようと息巻いてみたら、撮影が終わる頃には当初の態度からは一変して、悠斗はまるで本当の兄弟のようにオレを慕ってくれるようになった。
一人っ子のオレからすると、懐いてくれるその様は可愛いと言うより他なくて。
雑誌や情報番組なんかに番宣がてらで二人セットで出るようになったりすると、悠斗が見せるいつもりよりくだけた笑顔がSNSで話題になったりもした。
曰く、シェパードが柴犬にじゃれついてるみたいで可愛い、とかなんとか。なんだよオレは柴犬かよ、背だってオレのが高いんだぞ(3cmだけだけど)、と思ったけれど、まぁそれはヨシとする。こっちは大人だ。
その頃から、撮影とは関係なしにちょくちょくご飯に行ったり遊びに行くようになった。時には自分が仲良くしている俳優仲間も誘って、悠斗の交遊関係が広がるようにと色々世話を焼いた自覚もある。
悠斗との共演で話題作への出演と代表作と言える作品が出来たことへの、お礼みたいな気持ちがあったのだ。
ユウトとカズキは兄弟みたい――なんて言葉が世間に飛び交うようになってきたのを、しめしめと喜んでいた頃。
「…………オレ、カズキのこと好きかも」
「……は? なんだよ急に。オレも好きだけど……」
「違くて。そういう軽いやつじゃなくて」
「軽いやつってなんだよ……」
「キス、とか……したい方……」
「キス……って……」
爆弾が飛んできた気分だった。
初めての共演から二年。オレの方はまずまず順調。悠斗の方は言わずもがなで、相も変わらずトップのトップを走り続けていた時期だ。
いきなりの告白に戸惑ったものの、笑って誤魔化しちゃいけない空気だってことくらいはちゃんと理解できたオレは、真面目な顔して「考えさせて」と答えるだけで精一杯だったのに。
ひとまず嫌われなくてホッとした、と涙目で安堵する悠斗は、正直撫でくりまわしたいほどの可愛さだった。
男同士だからとか、歳が離れてるからとか。
そんなことどうでもよくなるくらいの可愛さと愛しさを、どう受け止めていいのか分からないほどの混乱だった。
「……カズ、なんかあった?」
「はぇっ? いやっ? なんにもないよ?」
声は裏返るわどもるわ、誰が聞いても「何もない訳ない」と思うような返答しか出来なくて。お前俳優だろって心底情けなくなった。
「悠斗くんに何か言われた?」
「うん、そう…………って、え!? なんで!? なんで知ってんの!?」
「いやー……悠斗くんのマネさんから、相談されてたんだよね。悠斗くんってあんまり親しい友達多くないみたいだし。心開いてるのなんてカズくらいなんじゃないかなって。……たぶん、恋愛感情みたいになってるんじゃないかってさ。……男同士だから勿論カズの気持ちが優先だけど、でも本当に二人がそういう気持ちなんだったら見守ってやりたいんだ、ってね」
「なる、ほど……?」
「どうなの、カズ的には」
あっけらかんとしたその問いかけに、余計に混乱してしまう。
「え? え? ちょっと待って? なんでそんなフツーのことみたいに……」
「フツーのことでしょ。結局は人間同士の付き合い方の話なんだし」
「…………そういうもん?」
「そういうもん」
「………………えぇ~?」
文字通り頭を抱えて困惑を腹の底から絞り出す。
「たくさん悩んでいいと思う。それが当然だろうと思うし。……だけど、ちゃんと向き合ってあげて欲しいな。何かを誤魔化したり、逃げたりしないであげて欲しい。……それで出た答えがどういうものであれ、嘘でさえなければ、きっと彼の心は傷つかないと思う」
とん、と優しく肩を叩いてくれる仕草が、なんだか懐かしい。演技で迷ったり、バラエティに出ても上手く場に馴染めなくて落ち込んだりすると、いつもこんな風にしてくれた、一人じゃないよと教えてくれる手のひら。
最近はこの手がなくてもやってこられていたんだなと、ふとしたことに自分の成長を感じたりして。
「……――考える。ちゃんと。……濁したりしないで、ちゃんと考えるよ」
「それがいいね。さて、じゃあ帰ろうか。マンションまで送るよ」
「よろしく」
アイツは今頃、誰かに優しくしてもらえているんだろうかと、少しだけ心配になった。
*****
「あのさ……。この前の……告白? のことなんだけどさ」
「……うん」
「……その……ちょっとよく、分かんなくなっちゃって……」
「…………はあ?」
話があるからと呼び出されたのに、妙に自信なさそうなオロオロした顔でそんな風に切り出されて、眉が吊り上がったのが分かる。
そんなオレのリアクションを見て、ぴゃっと言わんばかりに和樹が肩を縮こめるのを見つけて、冷静になれと言い聞かせながら、続きを目で促した。
「いや、その……。付き合う? としてさ……今までとなんか変わる? んかな、とか……。……いやほら、今までもさ? なんだかんだ、しょっちゅう会ってたし? ……なんか、付き合うとか付き合わないとか……そんな、……なんか変わんのかなー……って……」
一生懸命紡がれる言葉の端々に混乱が見え隠れしている。
そもそもオロオロと目が泳いでいることに気づいているのだろうか。
落ち着きのない指先がもにゅもにゅと動いていることに、気づいているのだろうか。
そんなに動揺丸出しの声で、顔で、――フる気満々じゃないかと思ったら苦しくて。
「――――こうなるんですよ」
「こ、ぅっ!?」
柔らかそうで甘そうで、ずっと噛みついてみたかった唇に吸い付いて、舌もねじ込んでやった。
目を白黒させてパニックに陥る姿に、ザマミロ、なんて思いながら、胸が痛くて苦しい。
「……こういうこと、するんですよ、付き合ったら」
「んなっ……なんっ……きゅっ、――急に! キスっ! とか! しちゃいけませんて!!」
「そんなん誰かに教わります?」
「…………教わらないけど! ……教わらないけどさ……!」
「で? 嫌なんですか? オレと付き合うの」
「いやっとかじゃ……だからっ……付き合うって、どういうの……」
「……だからぁ、」
「お前が」
「はい?」
「お前が! 初めてなんだってば!!」
「…………はぁ?」
「だからっ! オレ! そういう……誰かと付き合うとか! したことないんだってば!!」
「…………嘘でしょ」
「ホントだよ! なんでそんな嘘っ! ついて何の意味があんだよっ」
「……マジか……。いくつでしたっけ……」
「…………二十七だよウルセェな……」
「……いや……でも普通……」
「あーもー、うるせぇうるせぇ! 付き合ったことないんだからしょうがねぇだろ!! あんっ……あんなっ、上級者みたいなキスっ! どこで覚えてきたんだよ!!」
「……いや、上級者って……」
「くっそ……どうせオレは童貞だし、ラブシーンもやったことねぇわ!!」
「くっ……ふふふふふっ」
肩がふるふる震えるのを止められなかった。
愛しさが爆発して、死ぬかと思った。
こんなに可愛くて優しい人が、誰とも付き合ったことがないなんて、嘘みたいな奇跡。
世の中の女は見る目が無さすぎると嘆くと同時に、誰とも比べられなくて済むという安心感に笑いが止められない。
きっと可愛い彼女がいたんだろうとか、世話焼きな年上美人と付き合ってたかもしれないとか。
顔も見えないのにやけにリアルに想像していた仮想敵が、まさか一人として存在しなかったなんて。
――ということは。
「もしかして……さっきの……」
「ファーストキスだよ。……ホント最悪……」
「ごめっ……そんな嫌でした……?」
「別に嫌じゃないけど! ……あんな……。……フツー、舌まで入れる?」
「……入れないです。ごめんなさい。……なんか、体よくあしらわれてフラれんのかなって思ったら、ムカついちゃって……」
「ンなことしねぇわ。ちゃんと考えたわ」
「……じゃあ……」
「…………お前のことは嫌いじゃない。人間としては好きだし、いいやつだし、可愛いし。……キスも嫌じゃなかった。……けど、付き合うって言われたらよく分かんねぇ。以上!」
「以上って……」
「お友達から……ってもう友達か……。こういう時はなんて言やいいんだ……」
「…………ゆっくりでいいんで」
「ん?」
「付き合うってこういうことか、って……肌で感じてください」
「何、そのヤラしー言い方」
「ヤラしくねぇわ」
小さな子供みたいに拗ねた声が出て。
だけどそれを優しく笑って受け止めてくれる。
「……よろしくお願いします」
「……こちらこそ」
年上なのになんの躊躇いもなく頭を下げてくれる。
初対面の時もそうだった。何にも知らない、何にも出来なかった十八の礼儀も知らないガキ相手でも、潔く頭を下げてあけっぴろげな笑顔を向けてくれた。
あの日からずっと、眩しくて温かくて憧れの人だ。
衝動に突き動かされて、自分よりも少し背の高い和樹をそっと抱き寄せる。
一瞬身を固くして、だけどオレがそれ以上何もしないと分かると、肩の力を抜いてくれた。
その信頼も、嬉しい。
「大事にしますから」
「……当たり前だ」
ぽすんと和樹の肩に顔を埋めたら、一度は躊躇った手のひらが、結局頭に落ちてきてぱふんと優しく撫でてくれた。
*****
『ラブシーンのあるドラマとか、来たらどうするつもりだったんです?』
『いーよ、そんなんどうせ来ねぇもん』
『どうせ来ねぇって……』
『脇でガヤってる三枚目とか、いい人過ぎて恋人には昇格出来ない当て馬役とかばっかだもん、オレ。主演の依頼とか今まで一回もきたことないし』
『ちょっと……微妙にスネんのやめて』
『あーあー、いいなー悠斗は。いきなり主演デビューだったしさぁ? その後もほとんど全部主演ばっかじゃん』
――なんて話をしたこともあったなぁ。
(とか現実逃避してる場合じゃねぇ!!)
手渡された台本に、ドキドキしながら目を通す。
「どうかな? あの報道からそろそろ一年経つし、今なら受けてもいいと思うんだよね。……まぁ、絡みのシーンも結構あるんだけど……これはこれで今までとは違った役柄ってことで、アリだと思うんだよね」
マネージャーが少し興奮気味に話すのを右から左へ聞き流しながら、さらさらと斜め読みした内容は確かに面白かった。
問題があるとすれば――
「ベッドシーンもある、んだね……」
「うん、まぁ……。でもそこは、まぁ……撮り方次第でなんとでも出来るところでもあるし。……作品自体はすごく面白いと思うんだよね。……BLだけど」
それが一番問題じゃね? とはさすがに口に出せなかった。
なんたって今回は主役でオファーが来ているのだ。
漫画が原作で、タイトルは『シバ先輩はモテる。※ただし同性に限る』。タイトル通りのラブコメながら、その主人公のピュアさがSNSで人気を博している(らしい)。
主人公の柴山が後輩である柳に告白され、無碍に出来ずに付き合い始めたものの、気持ちが向いていないだのなんだの言われて一度は別れて。柳が新たに二人の先輩である武藤と付き合い始めたのを機に柴山の気持ちが一変、柳を取り戻すべく奮闘し、最後に結ばれるというストーリーだ。
これを深夜帯の30分ドラマで全10話の予定だという。
深夜帯とは言え、初めての主演のオファーだ。見ていてくれた人は確かにいたということだし、何より「後輩の告白を無碍にできない」ところには密かなシンパシーを感じてしまう。
「――――やる。この役、絶対オレがやる」
「っていうと思ったから、先方にはもうお返事してあるよ」
「えぇ!?」
「頑張ろうね」
「……おぅ」
初回の視聴率は深夜の放送ということもあって、良くはなかった。ただ、見逃し配信の再生回数は同クールのドラマの中でも圧倒的だった。
加えて、SNSの盛り上がりも人気を後押ししてくれたと言える。
最終回に向かうにつれてSNSの盛り上がりが加速して、ついにはトレンド1位にもなったし、視聴率も後半になるにつれて深夜帯としては異常とも言われるような数字を叩き出した。
間違いなく、代表作と言える作品になった。
最終回放送後には見ていてくれたらしい俳優仲間達から、「面白かったよ」「すごく良かったね」なんてメッセージをもらって、スマホを眺めて一人ニヤニヤと照れ笑いしていたほどだ。
――それなのに。
『あのベッドシーン、何』
冷や水をぶっかけにきたのは、一年以上前に別れた悠斗からのメッセージだった。
『何ってなんだよ。てか、見てくれたんだな。ありがと』
大人の対応大人の対応と言い聞かせながら打ち返したメッセージは、すぐさま既読になった。
そしてまた、すぐに返事はきた。
『あの動きって、監督の指示ですか』
『違うけど。なんで』
何が言いたいのかと、喧嘩をふっかけそうになったときだ。
スマホが、痺れを切らしたみたいに着信を知らせた。
発信者は言わずもがなの悠斗だ。
出るか出まいか。迷って、出た。さっきのさっきまでメッセージをやりとりしていて、電話に出られないなんて嘘だ。
「……もしもし」
『ベッドシーンがあるなんて聞いてないんですけど』
「そらそうだろ、言ってねぇもん。……てか何。オレら別れたよね」
『そうですね』
「……ンだよ。なんの電話」
『……あの動き』
「何」
『オレがしてたのと同じ手順でしたね』
「っ!?」
『無意識だったんですか? それとも、オレのこと思い出してたんですか?』
「そ、んなの……どっちだっていいだろ!? 何、そんなこと言うためにわざわざ電話してきたのかよ!? マジ意味わかんねぇ!!」
『オレのこと思い出したんですか』
動揺しきりのオレに対して、全然態度の変わらない悠斗のそのセリフに、プチンとどこが切れた音が聞こえた気がする。
「――そうだよ悪ィかよ!! オレはお前しか知らねぇんだから、しょうがねぇだろ!! もういいだろ、切るぞ!」
『カズ、』
「じゃあな!」
『ちょっ』
何か言いかけていることには気づいていたけれど、無視して通話終了ボタンを押した。
ベッドシーンを撮る時、監督からは動きの指示はほとんど出なかった。
『好きで好きで大好きで大事で……みたいな、なんていうか、熱い気持ちで行って欲しいんだけど』
熱く語られて思い出したのは、悔しいけれど悠斗だった。
もちろん、それ以外に思い描けるほど経験がある訳ではないのが事実だったけれど。
『カズキ』
アイツの声も、目も、唇も、手のひらも。
いつだって全部、オレを好きで大好きで大事に扱ってくれて、目一杯の愛しさを注ぎ込んでくれていた。
アイツの動きを結果的にトレースしたみたいになったのはきっと、オレ自身が役に入り込めていたからこそで、アイツと同じ気持ちになれたからだろうと信じている。
決してアイツのことを思い出して、未練がましく動きを真似たわけではない。
「……だからもう……」
惑わせるのはやめて欲しい。
だいたい、なんでこんなど深夜の番組(しかも元カレが出ている番組)をわざわざチェックして、終了してすぐに電話をかけてきたりするんだろう。
まだオレのことが好きで、ずっと見ていてくれたのかもしれないなんて、そんな都合のいい夢みたいな話。
わざわざ嫌なことを言って別れを切り出したオレのことなんて、気にかけてくれるはずがないのに。
「…………~~くそっ」
覚えているに、決まっている。体も、心も、自分の全てが、悠斗を覚えている。
悠斗の声で、よりリアルに蘇ってしまった。
しかも、あんなシーンを見た後だから余計に。
愛し愛され、大事に大事に壊れ物を扱うかのように触れ合いながらも、堪えきれない熱さに身を焦がした夜。
さっきのさっきまであんなにも晴れやかで清々しい気分だったのに、なんでこんなにも虚しくて悲しくて苦しい想いをしないといけないんだろう。
熱くなったそこに手を滑り込ませて、固くなったそれを握り込みながら屈辱に呻く。こんなはずじゃなかったのにと唇を噛みながら、無心で手を動かすしかない。
目を閉じるだけで簡単に思い出せるから嫌なのだ。
耳にかかる熱い吐息も。吠えるような嬌声も。力強い律動も。貫かれる熱さも。
思い出はいつだってリアルで、だからこそ虚しい。
「……ぅと」
思いがけず声が洩れて、慌てて歯を食い縛る。
情けない声が、これ以上出ないように。
「……っく、ぅ……ッ」
早く早く、早く。とっとと解放して、何もかも忘れて眠ってしまいたい。
食い縛った歯の隙間から、ふぅっと吐息が零れるのと一緒に、目からも何かが滑り落ちた。
違うのに。泣きたくなんかないのに。
「……ゅう、とッ」
どうにかこうにか解き放った瞬間に、助けを求めるみたいに零れた名前に、意味なんてないと言い聞かせていた。
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