第一話

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そしてヌマセイカの方を向き、 「悪いが、すぐに終わらせる…!」 と言うと俺はリザードンを出した。 「な!?そのリザードンはまさか!」 ヌマセイカも気付いたようだ。 そして俺は普段隠している左眼を開けた。 俺の左の瞳はキーストーンの遺伝子を思わせる模様なのだ。 故にキーストーンと同等の効果がある。 「…リザードン、メガシンカ!」 俺のリザードンがメガシンカして、メガリザードンXとなった。 黒くなった身体に大きく変化した翼、炎も赤からより高温の青に変色し、体内に収まりきらなくなった炎が口の両端から竜の髭のように吹き出ている。 これを陰で見ていたイクト達。 「…これがメガシンカ…。知識としては知っていたが、実物を見られるなんてな…。」 「めっちゃ凄えじゃんタカト先生…!」 「それにトレーナーズスクールでも外れ、問題児とか言われてた私たちをあんな風に思ってくれてたなんて…。」 と呟いていた。 そして 「くっ!覚えてろタカト!俺もメガシンカを手に入れてやるからなぁ!」 と言いヌマセイカは去った。 それを見た後俺は 「イクト、ジュン、カナコ。いるんだろ?出てこい。」 と言うと、物陰からイクト、ジュン、カナコが出てきた。 「…見てたみたいだな。メガシンカ。あ、シンオウではメガシンカに必要な方の片割れは絶対にゲットできないから、知識として知ってればいい。まあ、何はともあれグライオンから鈴を取れたみたいだな。で?誰が取ったんだ?」 と聞いた。 「誰が…ってか皆で協力して鈴を取りました。1つしかない…、でも俺はジュンとカナコを蹴落としてまではいらなかったんです。それを話したら2人もそうだったみたいで。」 とイクトが言い 「それで俺達、少し話し合ったんです。俺達はトレーナーズスクールで1/3人前って言われてた。なら3人でなら一人前になれるって。」 とジュンが続けた。 「それで3人で協力してタカト先生のグライオンから鈴を取れたんです。」 そして〆はカナコ、か。 「お前達… 合格だ!よく俺の言葉の真意を汲み取ってくれた!」 と言い3人の頭を雑に撫でた。 「そしてこれで本格的に俺の部下となった3人にはこれを渡そう。これは俺からのプレゼントだ。」 俺はそう言うと3人にポケモンのタマゴを渡した。
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