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気がつけばどこかに寝かされていた。目を開けたはずなのに真っ暗で何も見えない。体を動かそうとしても言うことをきかなかった。慌しく行きかう人の気配と、その会話が耳に入ってくる。それを聞くうち、私の置かれている状況がわかってきた。
私は事故を起こした。それは覚えている。でも問題はその後だ。車が突っ込んだ衝撃で折れた木が、フロントガラスを突き破り私の顔面を直撃したそうなのだ。幸い命は助かったものの顔面はぐちゃぐちゃになったらしい。
とんでもないことが起きてしまった。すぐに少神のことが頭をよぎる。私は、大きな願い事をしてしまったのか?私にとって、少しだけ美人になりたいというのは大きな願いだったのか?
でも……。
図らずもその願いは叶いそうだ。
だって、一から好きな顔に作り直すことができるのだから。
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