若者たち

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「…なんかあっちの席の若者たち、すげえ会話してません…?あれって完全、夜の…あっちの話ですよね…いや~~若いっすね…あんなデカい声でよくもまあ人目気にせず…聞いてるこっちが恥ずかしいすよね…」 さすがの岡田も俺を見て、手で額を覆って大袈裟に嘆くような素振りをする。 岡田の言うとおりだ… でももはや、年齢は関係ない気がする… あんな下品な会話を人前で平気でする(やから)は…もともとそういうタイプの人間なんだろうと、想像できる。 俺が20代の若かりし頃でも…あんな会話、したこともないし…。 チャラ男が続ける。 「特に俺の最近の性欲ヤバくて…ちょっとどうにかして抑えたいくらい… 誰かいい方法、俺に伝授してくんないかな…鎮まれ~… なんてね…あははっ…女の子に話す内容じゃないな…!」 「やだ~~もう、ぴろりんったら…恥ずかしい…周りに聞こえちゃうよ~」 黄色い声… ぴろりんっ…て、なんだ…?…  あだ名か…?   ってか、まだ言うか…? さすがに、公共の場所…うるさいし、なんか無性にムカついてきた…。 俺が… まさに俺のが…うまく機能しなくて年下の同僚に相談しようかどうか、本気で悩んでいるところに、あんな台詞… 鎮める方法…だと…?    こっちは起き上がってもないのに…     なんか俺、泣きそう…   
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