80人が本棚に入れています
本棚に追加
「…なんかあっちの席の若者たち、すげえ会話してません…?あれって完全、夜の…あっちの話ですよね…いや~~若いっすね…あんなデカい声でよくもまあ人目気にせず…聞いてるこっちが恥ずかしいすよね…」
さすがの岡田も俺を見て、手で額を覆って大袈裟に嘆くような素振りをする。
岡田の言うとおりだ…
でももはや、年齢は関係ない気がする…
あんな下品な会話を人前で平気でする輩は…もともとそういうタイプの人間なんだろうと、想像できる。
俺が20代の若かりし頃でも…あんな会話、したこともないし…。
チャラ男が続ける。
「特に俺の最近の性欲ヤバくて…ちょっとどうにかして抑えたいくらい…
誰かいい方法、俺に伝授してくんないかな…鎮まれ~… なんてね…あははっ…女の子に話す内容じゃないな…!」
「やだ~~もう、ぴろりんったら…恥ずかしい…周りに聞こえちゃうよ~」
黄色い声…
ぴろりんっ…て、なんだ…?…
あだ名か…?
ってか、まだ言うか…?
さすがに、公共の場所…うるさいし、なんか無性にムカついてきた…。
俺が…
まさに俺のが…うまく機能しなくて年下の同僚に相談しようかどうか、本気で悩んでいるところに、あんな台詞…
鎮める方法…だと…?
こっちは起き上がってもないのに…
なんか俺、泣きそう…
最初のコメントを投稿しよう!