親愛なる友へ

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 私は君のおかげでここまで来ることができた。  とてもそっけなく、とても強気でいる私は、まだ新しい君に慣れていません。君の強気が、私を弱気にする。  でもそんなことは君に知られてはいけない。  私は強気であり、親友より余裕を持って親友を支えなければならない。弱気などもってのほか。  だが、新しい親友に昔の態度で接する事はできない。親友もそう望んでいるはずだ。  小さい弱気。選択肢が多くて迷っている小さい弱気なら――  駄目だ  親友の前で構成される「私」は強気だ。たとえ迷っていても答えを決めていて、機嫌を損ねたりはするもののこれと決めたらそうするというのが「私」だ。  まだ私を壊しはしたくない。
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