ルームナンバー315

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よほど「真相探求」するのが楽しみなのか、終始ゴキゲンなイケメンにドナドナされながら、相変わらず酔ってポンコツな頭の私も一応考えてみた。 『このままこの状況に流されてよいものやら』 ①私は処女ではない (と、言ってもお察しの通り経験人数は豊富ではない) ②私は現在交際相手はいない (この何年もいないじゃないかというツッコミは不可である) ③神山透も交際相手はいない (……と、言い張っている) そして④、 神山透が、どうやって女性を抱くのか興味がある。 ……③は気になるところだが、紺野洋子の今までの所業を鑑みれば、まあ、ギリギリ問題ないってところだろうか。 やったことはないが、いわゆる一夜の関係的なものも、どこかの漫画で見たようなセリフだが「スポーツの一種」だと思えばなんとか割り切れなくもない。 そしてなにより、性的に偏った知識しかないと見受けられるこの残念なイケメンがどんなことをしようとしているのか、なんだかんだで私も興味があるのだ。 ……よし腹はくくった。 拙いながらも、先生、講義頑張っちゃうぞ!! 酔った人間の行動ほど無敵なものはない。 シラフだったら絶対に選択しない行動を選ぶ私なのであった。
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