第2章 ワンコは嫉妬されたい

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「疑ってごめんなさい……」  柊は優しく私の頭を撫でてくる。その手がちょっと気持ちいい。 「いいんだよ。むしろもっと嫉妬して!」 「はい?」 「僕は美桜ちゃんに嫉妬されたいんだ」  なんだか柊がいつも通りすぎて、思わずガックリと力が抜けてしまう。せっかくいい雰囲気だったのに、台無し感が半端ない。  だけど、そんな柊を見て私はとても安心した。
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