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ポスッと柔らかいベッドの上におろされると、柊は私に覆い被さってくる。いつものふざけている感じでも、仕事の顔でもなく少し余裕のない表情をしていた。
「誘ってきたのは美桜ちゃんだからね? もう止められないよ?」
「分かってます……社長のこと大好きですから。私も社長が欲しいんです」
私がしっかり目を見て言うと、柊は甘い吐息をはいた。
「まったく……ごめん、手加減できないかも」
そう言ってから、私に噛み付くようなキスをしてきた。息が苦しくなり空気を吸おうとく少し口を開くと、その隙を逃さないと言わんばかりに舌がねじ込まれてくる。
「ふっ……んっ……しゃ、社長……まっ」
「待たないよ。それに社長じゃない、名前知ってるでしょ?」
いきなりの激しいキスに呼吸の仕方が分からなくなった。甘い刺激にボーッと何も考えられなくなってくる。
「……柊」
「ん、よくできました」
嬉しそうに微笑んだ柊は、さらに甘く激しいキスで身体中を刺激してきた。全てを柊に支配されているような、そんな気持ちになる。
「美桜……愛してる」
頭が真っ白になりながら、私は柊の全てを必死に受け止めた。
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