HOME BASE:花めく

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 青春。  人生の春に喩えたその時間の真っ只中にいる者には、時に冗長的で鬱屈に感じられる。     しかし過ぎ去ってしまうのはごく一瞬。どのように過ごすかは個人の自由だが、後からどれだけ悔やんでも、どれだけ取り返そうと必死になっても、絶対に戻ってくることはない。故に誰しもが、たくさんの後悔を知って、背負って、それからの時代を生きていくのだ。  そんな貴重という言葉では到底表現し得ることのない極僅かな一時を、野球で頂点を目指すことに心血を注ぐ少女たちがいた――。
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