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当日になると、気がつく親友の結子が色々と助けてくれた。
「お金集めは私がやるからさ、恵美子はお店の人と打ち合わせをして来ていいよ」
「できるやつよの〜」とか言いながら、恵美子は店の中へ頼み事などを伝えに行った。
先生は最近、歯医者へ行っているそうで、固いものは小さめに切って欲しい様だったので、そのお願いだった。
店の人は快く受けてくださり「隠し包丁を細かく入れておきます」と言ってくれた。
それはそうか。バラバラに切ってしまっては、折角の懐石料理がもったいないね…などと苦笑いしながら受付に戻った。
受付に戻るとちらほら集まり出していて、結子がしっかり参加費を集金しておいてくれた。
見回して…まだ来てないな…恵美子は内心そう、思った。
ざわついている気持ちの正体は、参加者名簿にまだ、チェックがない、その人なのだった。
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