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『本当にお前は遺跡が好きだなぁ』
と団長は呆れた様に言って笑った。
『村の外れにある、ちょっとした地下遺跡だって?
言われてみれば確かにあったような気もするな。
まぁ、時間までに戻って来れるなら探索に行ってもいいぞ』
『ヘンな呪いとか持ち帰ってくんなよ』
騎士の一人が茶化して言うと、違いない、と近くで聞いていた他の騎士たちが笑う。
──その騎士たちが、暗闇の中で離れてゆく。
待ってくれ、と手を伸ばすが、届かない。
置いていかないでくれ……一人にしないでくれ……
もう遺跡を見に行きたいなどと、我儘を言ったりしないから──。
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