カウントダウン

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カウントダウン

【そっか…お仕事お疲れ様。私もタツヤ君とのやり取りが毎日楽しいよ。そんな風に言って貰えて嬉しいです。】 胸が苦しくなった。 2人の距離が縮まる度に、貰う言葉に喜びを覚える度に…。 「…きっとこんな風に感じていたんだ…正樹も…」 重なった。 私と、正樹の感情…。 零れる吐息に乗せる嘘みたいにしっとりとした私の心根。 誰かに惹かれる瞬間はいつだって唐突で予想のつかないものだ。 だけど心に寄り添う瞬間はいつだって無意識が重なり合って意識して作りだす。 もう…無意識じゃない。 意識して自ら作り出す感情だ。
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