カウントダウン

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「亜美…お前…最近なんだか変じゃないか?」 「…え?」 子ども達が寝静まって音のない寝室で正樹の言葉が重く響いた。 「いきなり何?変って何が…?」 内心穏やかでは無かったけれど、特に今はまだ正樹の様にやましい事がある訳でもないのだから何も恐れる事はない…よね。 「…いや…何でもない。すまん」 私の答えに深く入り込んでくる訳でも無く正樹は私に背を向けてそのまま目を閉じていた。 (…気付いてる?でももしそうなら何で…?) そんな風に思いながらゆっくりと目を閉じていた。 スマホの通知音が鳴り響いていたけれど確認する事無く眠りについた。 スッキリしない曇天の様に心に晴れる事のない思いを残したまま…。
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