169人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は考えていなかった。
「亜美という存在を失ってしまうかもしれない」という事を。
今回の件だってもしも亜美が許してくれていなければ離婚に繋がっていたかもしれないんだ。
それなのに俺は自分のマイカへの思いを優先させてしまったのだから受け入れられなくて当然だ。
それなのに俺は…、
(仮に亜美に何かあったとして、俺が亜美を咎める資格なんか無いだろう…)
不安…。
亜美もこんな風に沢山の不安を感じていたのだろうか。絡みついて離れなくなってしまう程に。
いくら後悔したって俺がしてしまった事は取り返しがつかないし、マイカの連絡先みたいに消してしまえる訳でも無い。
亜美とマイカ、2人の顔が重なって消えていく。
最初のコメントを投稿しよう!