正義

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何も得るものもなければ、息をしているだけクズ男。かつては純粋な警察官を目指していたが権力によってつぶされてしまった。いまは生活保護で生きている。ある日居酒屋で酒をのんでいるととなりから熱い声がきこえてくる。その女性はいった。たしかに世の中はまやかしでできているとひとは善人の仮面をかぶっている。社会的な人間としてはいいのかもしれないが誰にでもいい顔をする人間にろくなやつはいないと言っている。ひねくれたひとだなと思い酒を飲んでいると、女性はこういった。大切なのはいいものはいい、悪いものは悪いそれだけ分かっていればなんだっていいそこは揺らがないのよと、はっとさせられた。その女性のもとにいき話を徹夜でした。やがて付き合うことになり結婚した。男は復活した。当たり前にして絶対にゆらぐことのない正義を手にした。もう男は警察官ではない。しかしあのころ情熱はたしかによみがえている。彼は考え続ける正しさとはなにかを女性とともに歩む。
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