ご挨拶ともくじ

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ご挨拶ともくじ

 いつも拙作に目を通してくださっている方々、お世話になっております。  そして、初めましての方は初めまして。卯月ましろと申します。  そもそも、こんな説明書(エッセイ)を書こうと思った訳から。  つい先日、母を亡くしたのがキッカケです。  死人に口なしとはよく言ったもので、色々書いてスッキリしても良いんじゃないかと。  ――ただ、まず大前提としてお伝えしたいことがあります。  肉親を亡くしたことに対する悲しみは、それほど抱いてないということです。  どちらかと言えば死に起因する問題の方が多く、そちらに悲しみのリソースが割かれている状態で……。  親不孝者で申し訳ありませんが、「親を亡くしたばかりで、なんだその言い草は! どうかしてる! 親が可哀相!」なんて正義の拳を振りかざすのは、少しだけ待って頂きたいと思います。  自分事として熱心に考えるのではなく、あくまでも「世の中にはそういう人も居るんだなあ、ふーん、変なの」と他人事で済ませて下さいね。  感受性が豊かなHSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)の方、思い悩みやすい方も、ブラウザバックされる事を推奨いたします。  私としては最早「笑い話」に昇華されているのですが、やはり中には不快に思う方、話を聞いただけで落ち込んでしまう方もおられると思うので。  このエッセイでは、肉親の死すら悲しめない理由をひとつひとつ、明らかにしていきたいと思います。  ついでに私の人となりや、書く作品にも反映されているであろう何かを、説明していければな~と。  そもそも我が家の問題については、よく親しい友人に相談してたんです。  愚痴らないとやっていられなかったので(笑)  我が家の話を聞くと、みんな口を揃えて「おかしい」「ありえない」と驚いてくれます。  だからもしかすると、聞く人によっては面白い話なんじゃないか? なんて、前々から思っていました。  いつか家庭について、面白おかしく喋りた~い! と(くすぶ)っていたところ、母が永眠したので……これはもう、天命であると。  ちなみに家だけでなく、そういう家で育った私自身も、何かにつけて「変わってる」と言われることがあります。  ただ、いい意味にしろ悪い意味にしろ、私にとってはこの上ない褒め言葉なんですね。  厨二病みたいなものです。  右目を押さえながら、「ごめんね……私は人とは、()()から……」みたいな(笑)  そんな変な思考回路をした私の書く話も、たぶん変なんだと思います。  いや、もちろん「なに言ってんだ、このテンプレ野郎が」と思われている方も、いらっしゃると思いますよ! ええ! 実際、思考回路が変なだけで、他は平々凡々なんです。  さすがに「私の書く小説って、特別だから……」なんて思っていません。  ただ楽しく書いて、自分の性癖を晒しまくっているだけで。  本当に特別なら、とっくに書籍化・アニメ化されておりますからね! (笑)  ただ大変ありがたい事に、そんな私の頭の中を覗いてみたいと仰ってくれる方も居て、「じゃあ、試しに書いてみよう!」と。  我が家の場合は少々レアケースだと思うので、「私と似た境遇に居る方の勇気になれば――」とは、口が裂けても言えませんけれど(笑)  ちょっとだけ不幸な目に遭われている方や、ちょっとだけお金で苦労していらっしゃる方などに、「あまり思い悩まないで」と伝えられると良いですね。  正直、私なんかより苦労しておられる方、不幸な方なんていうのは、星の数ほど存在するんです。  不幸自慢は、上を見ても下を見てもキリがありません。そもそも、人の不幸に対して上下なんて考えをもつこと自体がナンセンスですよね。  だから「自分、お前より苦労してますけど?」「お前より辛い目に遭っている知り合い、居ますけど?」「せめて、自殺未遂まで追い込まれてから喋って?」というツッコミは厳禁ですよ!  辛い思いをしている方が多くいらっしゃるのは、私もちゃんと分かってますからね。  みんな可哀相! みんな頑張って生きてて偉いよ! 自死もまた尊い選択のひとつ! はい解散!  ――そんなこんなで、まずは登場人物紹介ならぬ、卯月ましろを語る上で必要不可欠な家族について。  祖父母、父母、姉、兄、ましろ(末っ子です!)の7人家族で、たぶん、なかなか裕福な家庭に生まれたと思います。  ちなみに父は婿養子です。  せめて祖父がもう少し長生きしてくれていれば、もう少し普通の家だったのかなあ……。  ざっくり決めたプロットもとい、もくじがこちら↓  ・祖父の死  ・幼少期にあらゆる運を使い果たした、卯月ましろという人間  ・中学時代、卯月家の異変に気付く  ・たった2ヵ月で終わった高校生活  ・社会に出てからの金銭搾取と、借金地獄からの自己破産  ・ましろ、ついに実家を逃げ出す  ・そこから、だいたい1年から2年周期で3人続けて家族を亡くす  ・母が亡くなり、我が家に関するありとあらゆる謎が、全て闇に葬られる  ・残された3人兄弟で、「負の遺産」を前にこれからどうしようか ←イマココ  ――こんな感じでしょうか。  各話でそれぞれについて、詳しく書いていくつもりです。  実は当事者である私でさえ、「何故ここまで拗れたのか?」と首を傾げたくなる状況です。  きっと最後まで読んでも「いや、ただ作者がバカなだけだろ。なんでもかんでも家庭のせいにするなよ。被害者ヅラ乙」と思われる方も多いと思います。  私自身、たまにツッコむので(笑)  それこそ、ここ最近「親ガチャ」なんて言葉をよく見聞きするようになりましたが、いち「親ガチャ失敗マン」の私が思うのは「でもまあ、親だって同じように、「子供ガチャ」に失敗したと思ってるよ~」なんです。  確かに親や家庭環境の良し悪し、人生のスタート地点を、子は選ぶことができません。  ただ、果たして悪いのは親だけなのか? ――と、思わなくもないのです。  もちろん中には、マジのガチでやばい親に当たった方もいらっしゃると思います。  我が子を肉体的、精神的に殺してしまうタイプの親は、そりゃあ問答無用で、間違いなく「ハズレ」でしょう。  しかし少なくともウチの親は、子供がもっと優秀でもっと素直だったら――もう少し幸せに暮らして、もう少し幸せに死ねたかも知れない。  それが叶わなかったのは、子供である私たち兄弟の、不徳の致すところなのです。  ――とまあ、そんな自戒の意味も込めて。  ここまでの人生の総括と整理をして、これからも元気いっぱいチャランポランに、前へ進むための「まとめ」を書きたいと思いました。 「こいつ頭ヤベーな、キモ」と思って離れていかれる方も居れば、「この人、どんな小説を書いているんだろう?」と興味を持ってくださる方も居るはず。  うーん、いや、諸刃だなあ……(笑)  怖いもの見たさ、興味本位でも構いません。  少しでも気になった方は、最後までお付き合い頂けると嬉しいです!
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