終話 復活したラザの大皿

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 そして王様にラザの大皿が復活するどころか、増えた事を報告し、老人にお礼の為、ささやかな食事を進めてること、そしてラザの大皿の現在価値の6枚分の金貨を支払う事を伝えて王様は。 「なんと!! ラザの大皿が復活しただけでなく増えたとな。大臣よくやった。その老人には感謝せねばな」 「それと王様、お皿の企画は続行したいのですが、これも何かの縁」  王様は。 「遠慮は要らぬ。残りのラザの大皿は家宝にするぞ。しっかり保存するように」 「はい」  こうして、ラザの大皿をめぐる私の一大事件は、老人によって解決したのだった。  老人は会食を味わうと旅が好きだと、大金を持って去っていくのであった。見送りにて王様は。 「ご老人達者で」 「誠に、ありがとうございました」  ご老人は振り返ると。 「うむ。それではな」  老人は旅立って行った。これからも私達の生活は続いていく、ひとつ、捉え方ひとつ取ってみても興味深いものだ、きっかけと縁、そしてチャンス。  幸運の女神は前髪しかないと言うが、老人が旅好きだから、そもそも簡単にめぐりあい難い事を考えると、これは、幸運と呼んで差し支えないのではないか。
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