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12/13 ふたご座流星群未満
今日は12月14日で、これは昨日の話になってしまう。最初からこの調子でいいのかな。先行き不安。
昨日バス停でバスを待ってたとき、空を見た。ふたご座流星群が見えると聞いたのを思い出したからだ。
星を見るのが好きだから、楽しみにしていた。
結論から言うと、ふたご座流星群は見えなかった。
めちゃくちゃ寒いし天気もそこそこ悪かったから予想はついていたけど、少し寂しい気分になった。見たかったなぁ。
でも悪いことばかりではなかった。昨日の『天気が悪かった』は、雲の量が多かった、ということだ。風が強く、雲の動きがすごく速かった。
僕はその雲の動きを見ていた。首が痛くなるくらい見上げていた。
その時、雲の隙間から月が覗いた。もちろんいきなり出てきたわけではない。月の光がゆっくり、ゆっくりと雲を照らして姿を見せた。
僕はなんとなく感動した。月が出てくるまでの雲を照らしている光景がとても綺麗で、神秘的だった。
写真を撮ろうと思ったけど、すぐに考え直した。ああいうものは直接目で見るからおもしろいんだ。
あと、星も1つ見えた。月から少し(宇宙に出れば途方もなく遠い距離なんだろうけど)離れたところに小さく輝いていた。
それを見つけて、なぜだか嬉しくなった。
月や星を見つけてから、言葉にできない喜びはあるんだと思った。言葉にできないほど大きな喜び、ではない。小さな喜びでも、言葉に尽くせないことはあるんだと思った。
僕はふたご座流星群を諦めたわけではない。今日は晴れているから見えるといいな、と思う。
だけど、見れなくてもそれなりに嬉しい出来事もあるんじゃないかとも思う。
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