4 祈りの祭り

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* * * 「ゴミ箱ゴミ箱……あ、あったあった!」  アヤカはゴミ捨て場で綿あめの棒を捨て、3人の所へ戻ろうとしていた。 「それにしても、すごい人の量だなぁ……あ、全部魂なんだっけ」  アヤカは、魂達の間を縫いながら、愛達の元へ向かおうとする。しかし、その時。  ドン! 「きゃっ!?」    誰かとぶつかって、派手に転んでしまった。 「痛たたた……」 「すみません。大丈夫ですか?」  アヤカが見上げた先に居たのは、サイラスだった。 「あ……ごめんなさい!」 「いえ、大丈夫ですよ」  サイラスは微笑みながら、アヤカに手を差し伸べる。 「サイラスっち、ありがとね」  アヤカはその手を握って立ち上がる。  ……その瞬間。 (……え?)  アヤカの頭に朧気ながらサイラスの情報が流れ込んできたのだ。  ──絶望、渇望、そして……彼がこれから、何をしようとしているのか。 「っ……」  アヤカは慌てて手を離した。 「……どうかしましたか?」  サイラスは不思議そうに尋ねる。アヤカはそれを見て愛想笑いを浮かべた。 「ううん!助けてくれて、ありがとね!それじゃ!」
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