5 悪霊ドウェイン

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「ええ、そうよ!!いい加減にしなさいよ!バカサイラス!!」 「ルーナ……ごめん」 サイラスはルーナの手を握った。 「分かった。間違ってたのは僕の方だ……もう一度、ドウェインを封印しよう」 「サイラス……うん」 和解した二人を見て、柊たちは微笑んだ。 「茶番は終わりか?」 ドウェインが、背後からサイラスの首を絞める。 「ぐっ……!?」 「サイラス!!」 「そう簡単に封印されてたまるかっ!!」 ドウェインの黒い髪がうねうねと伸び、サイラスを包み込む。100の魂が入ったペンダントと共に。 「ルーナ!下がって!!」 柊がルーナの手を引く。しかし、ルーナはその場から動けなかった。 「サイラス……!サイラス!!」 100の魂を飲み込んだドウェインは黒い巨人と化し、ルーナ達を見下ろした。 「ははは!!小娘、お前をひねり潰して、オレがオラシオンを支配してやる!!」 「そうはいかない!!」 聖夜が、ルーナを庇うように前に出る。 「お前を止めて、俺達がオラシオンを守る!」 竜也も大鎌を構え、聖夜の横に並ぶ。 「そういうことだから、ルーナは下がってて」 「みなさん……!」 ルーナは頷き、ドウェインを睨みつけた。 「ドウェイン、お前の好きにはさせません。オラシオンは私達が守ります!!」
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