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「ええ、そうよ!!いい加減にしなさいよ!バカサイラス!!」
「ルーナ……ごめん」
サイラスはルーナの手を握った。
「分かった。間違ってたのは僕の方だ……もう一度、ドウェインを封印しよう」
「サイラス……うん」
和解した二人を見て、柊たちは微笑んだ。
「茶番は終わりか?」
ドウェインが、背後からサイラスの首を絞める。
「ぐっ……!?」
「サイラス!!」
「そう簡単に封印されてたまるかっ!!」
ドウェインの黒い髪がうねうねと伸び、サイラスを包み込む。100の魂が入ったペンダントと共に。
「ルーナ!下がって!!」
柊がルーナの手を引く。しかし、ルーナはその場から動けなかった。
「サイラス……!サイラス!!」
100の魂を飲み込んだドウェインは黒い巨人と化し、ルーナ達を見下ろした。
「ははは!!小娘、お前をひねり潰して、オレがオラシオンを支配してやる!!」
「そうはいかない!!」
聖夜が、ルーナを庇うように前に出る。
「お前を止めて、俺達がオラシオンを守る!」
竜也も大鎌を構え、聖夜の横に並ぶ。
「そういうことだから、ルーナは下がってて」
「みなさん……!」
ルーナは頷き、ドウェインを睨みつけた。
「ドウェイン、お前の好きにはさせません。オラシオンは私達が守ります!!」
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