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「俺達は特殊戦闘部隊……特部だよ。制服見て分からないか?」
聖夜が、さも当然のように答えた。
(特殊戦闘部隊?何だそれ……)
「まさか、能力者組織なの……?」
愛の言葉に、竜也達は再び身構える。
……能力者組織。能力者を保護する団体もいれば……関わらない方がいい危険な団体も存在する。
(あいつら、見るからに普通そうだけど……もし、油断させて俺達を倒すつもりだったら?)
「……答えて下さい。あなた達は……能力者組織なのですか?」
シエが、尋ねると聖夜が頷く。
「能力者っていうか……確かにアビリティは使えるよ。でも、君達だってそうだろ?」
「俺達が能力者だって知ってるのか!?」
理央が驚いて声を上げた。その傍らで、順がシエを庇うように前へ出る。
「会長、下がってください。あいつら……明らかに怪しいです」
そう言う順を、翔太が睨み付ける。
「怪しいだと……?俺達からしてみれば、あんた達の方がよっぽど怪しい」
「……何?」
「散々質問しておいて、自分達のことは何一つ教えない。何か隠さなきゃいけない事情でも抱えてるんじゃないか?」
「……こいつ」
「戦うなら相手になってやる」
ヒートアップする順と翔太。それを止めたのは、白雪とシエだった。
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