1 出会い

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「俺達は特殊戦闘部隊……特部だよ。制服見て分からないか?」  聖夜が、さも当然のように答えた。 (特殊戦闘部隊?何だそれ……) 「まさか、能力者組織なの……?」  愛の言葉に、竜也達は再び身構える。  ……能力者組織。能力者を保護する団体もいれば……関わらない方がいい危険な団体も存在する。 (あいつら、見るからに普通そうだけど……もし、油断させて俺達を倒すつもりだったら?) 「……答えて下さい。あなた達は……能力者組織なのですか?」  シエが、尋ねると聖夜が頷く。 「能力者っていうか……確かにアビリティは使えるよ。でも、君達だってそうだろ?」 「俺達が能力者だって知ってるのか!?」  理央が驚いて声を上げた。その傍らで、順がシエを庇うように前へ出る。 「会長、下がってください。あいつら……明らかに怪しいです」  そう言う順を、翔太が睨み付ける。 「怪しいだと……?俺達からしてみれば、あんた達の方がよっぽど怪しい」 「……何?」 「散々質問しておいて、自分達のことは何一つ教えない。何か隠さなきゃいけない事情でも抱えてるんじゃないか?」 「……こいつ」 「戦うなら相手になってやる」  ヒートアップする順と翔太。それを止めたのは、白雪とシエだった。
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