1 出会い

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「翔太、やめるんだ。相手は一般人……彼らは、僕達の守るべき対象だろう?」 「白雪さん……」 「順さんもやめてください。今争っても、何も解決しません」 「会長……すみませんでした」  渋々引き下がる2人。しかし、事態は更に悪化していく。  ドーン!!  部屋の壁が突如として崩れ、奥から黒いドラゴンが現れたのだ。 (何だあれ……!?)  驚いているのも束の間、ドラゴンが、竜也達に黒い炎を吐く。 「危ねぇ!!」  香偲が咄嗟にドーム状のバリアを展開する。 「『激流』!」  その傍らで、海奈が水流を発射し炎を相殺した。  「っ……戦えない奴は逃げろ!朋以!会長を守れ!」  順の言葉に頷き、香偲、アヤカ、理央、シエの4人が出口に向かって走り出す。 「僕達も手分けをするんだ!聖夜君、柊さん、花琳、深也!彼らを守って!」 「了解!」  白雪の指示に従い、聖夜達はシエ達と共に神殿から駆け出した。 「チッ……仕方ない。協力して倒すぞ!『かまいたち』!」   「俺も!かまいたち!」  翔太の風の刃と、珠喇の小さな鎌が、ドラゴンの目に突き刺さった。 「グルル……グオオオオ!!」  しかし、ドラゴンは怯まない。再び黒い炎を吐き、こちらを威圧する。 「『氷結』!」
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