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「翔太、やめるんだ。相手は一般人……彼らは、僕達の守るべき対象だろう?」
「白雪さん……」
「順さんもやめてください。今争っても、何も解決しません」
「会長……すみませんでした」
渋々引き下がる2人。しかし、事態は更に悪化していく。
ドーン!!
部屋の壁が突如として崩れ、奥から黒いドラゴンが現れたのだ。
(何だあれ……!?)
驚いているのも束の間、ドラゴンが、竜也達に黒い炎を吐く。
「危ねぇ!!」
香偲が咄嗟にドーム状のバリアを展開する。
「『激流』!」
その傍らで、海奈が水流を発射し炎を相殺した。
「っ……戦えない奴は逃げろ!朋以!会長を守れ!」
順の言葉に頷き、香偲、アヤカ、理央、シエの4人が出口に向かって走り出す。
「僕達も手分けをするんだ!聖夜君、柊さん、花琳、深也!彼らを守って!」
「了解!」
白雪の指示に従い、聖夜達はシエ達と共に神殿から駆け出した。
「チッ……仕方ない。協力して倒すぞ!『かまいたち』!」
「俺も!かまいたち!」
翔太の風の刃と、珠喇の小さな鎌が、ドラゴンの目に突き刺さった。
「グルル……グオオオオ!!」
しかし、ドラゴンは怯まない。再び黒い炎を吐き、こちらを威圧する。
「『氷結』!」
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