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転生しちゃった!?
「……さい…ぉ…さま」
「起きてください、ロザリンドお嬢様!」
聞き慣れない声と共に私は目を覚ました。
(私は死んだはずじゃ…?ここはどこなの?)
私は今ベッドにいるみたいだ。
私のそばにはメイド服を着た女の子たちが、
心配そうに私を見ている。
「ん?」
私は首を傾けて女の子たちをじっと見つめた。
「私たち心配したんですからね!
こんな時間まで寝てて…
また暗殺依頼を受けていたんでしょう?」
(暗殺依頼…?)
(さっきから変だ…)
私は周りを見渡してみた。
すると、私が高校生の頃よく読んでた小説に出てくる家紋を見つけてしまった。
確か、クレバリー伯爵家だったっけ。
「ってことは私はロザリンド・クレバリー!?」
思わず声をあげてしまった。
「どうしたんですか?
お嬢様、今日ちょっと変ですね。」
(もしかして私、転生しちゃったってこと!?)
(これからどうすればいいのー?)
「あぁ、ううん、大丈夫!
ね、今日の予定ってなんだっけ?」
(とりあえず、今は小説のどこら辺か知っておかないと)
「今日は3週間後の皇帝主催舞踏会に
着ていくドレスを買いに行くんですよ。」
「だから早く支度をしますので、
顔を洗ってください、お嬢様。」
ちょっと待ったぁ!
皇帝主催の舞踏会に行くなんて小説にはなかったはず…
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