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やがてパパは私を森の奥まで連れていってくれるように。
怖いものって、ああそうか。
熊や狼のことだったんだね。
パパが分厚いナイフを使って、猛獣たちを倒したときは私はぞくぞくした。
そして、ある雌狼を倒したのち、子どもがいることに気づいたパパはその子どもを私にくれた。
ルー。
前の秋に死んでしまったけれど、ルーはとても賢くて、私は友だちも手に入れたんだ。
パパ、顔色が悪いよ。
暖炉の灯りが返ってパパの顔に陰影を落とす。
私が風邪をひくと、パパは膝枕して寝てくれたっけ。
私は、パパに何をしてあげたらいい?
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