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「浩介、お前塾何時から?」
「4時。拓斗は?」
「俺も4時」
「あと2時間もあるじゃねーかー!」と、溜め息交じりに吐き捨てた浩介は、その場にゴロンと寝転がった……が、
「あっっち!!アスファルトあっちぃ!!」
即座に跳ねるように起き上がり、地面にくっついた部分のむき出しの皮膚をわさわさと撫で始めた。
そんな浩介を冷めた目で見つつ、俺は残りのアイスを全て口の中へと放り込む。
「なんだよぉー、そんな目で見るなよ…っとぉ」
相変わらず自身の皮膚を撫でていた浩介は、突如その身をくいっと斜めに捻った。そんな浩介の真横を、二人の小学生たちが笑い声を上げパタパタと走りながらコンビニの中へと入っていく。
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