青春のカタチ

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「へぇ…、どんな人でも?」 「おう!どんな人でも」 「それは……試さなきゃならねーな!!」 にっ!と笑みを見せ、浩介はすっくと立ちあがった。 「そうこなくっちゃ!!」 アイスの棒を咥えたまま、俺も勢いよく立ち上がる。 この瞬間″天国と地獄同盟”は完全に結ばれたのだ。  自慢じゃないが俺と浩介の脳内年齢は恐らく小学生以下だ。 彼女とプールだの海だの行っている他の連中が羨ましくないわけではない。正直死ぬほど羨ましい。 けれど、こうしたくだらない"実験”を思いついてしまった時ほどわくわくする瞬間は他にない。 「じゃあとりあえず行くか!!走りだしそうな人がいるところに!」 「おう!」
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