青春のカタチ

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バシバシと浩介に背中を叩かれ振り向いた先。 公園を囲うように、周囲はジョギングコースになっていた。 何名かのランナー達がサングラスをかけ、太陽に向かい手足を懸命に動かしている姿が見える。 「いや、あの人たちもう走ってんじゃん」 「だからだよ!まずはあの人たちがさっきの曲を聴いたらスピードアップするのかの実験だ!」 「あー…!」 浩介のその言葉に、思わず深く頷いた。 既に走っている人のスピードがアップするのかだなんて、俺には考えもつかなかったことだ。 「おっ、来たぞ来たぞ!」 さっそくコース横の茂みに隠れた俺たちは、向こうから走ってくる人の様子を伺った。 すると早速、ピンクと白のウェアを着こなし、ポニーテールを揺らしながら走ってくる一人の女性の姿が見えた。 「よっし!今だ!!」 浩介の合図を元に、俺はスマホの音量を大にして“天国と地獄”のBGMを流した。
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