第3章 溢れた想い

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このシガレットケースを贈った相手の女性は既に、この世には居ない――――。 結月沙那恵(ユヅキサナエ)彼女は数年前に不慮の事故で亡くなっている。 耀に出逢って何年が立っただろう?最初は何とも思ってなかったのに·····。彼と触れ合い、互いの距離が縮むにつれ何時しか彼との信頼関係が生まれ、私は彼のSになった。 元々裏組織に属していた私は、彼にとって都合のいい道具だった。 それでも、私は構わなかった。彼の道具でも、そこには私達しかしらない私達だけの世界があったから。 そして私達は、お互いに恋愛感情なしのドライな躰の関係を築いていったのだ。
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