第4章 出逢い 過去

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第4章 出逢い 過去

私の仕事は裏稼業を活かした情報屋を営んでいる。 祖父は裏社会では有名な人物。私は、その孫娘であり祖父 花村 喜壱一(ハナムラキイチ)の秘書として傍で家業のイロハを一から学ばされた。 両親は幼い時から居らず私の親代わりは祖父と一家の皆(若い衆)だった。時に優しく時に厳しく私は育てられた。 普通の家庭では教わらない事や出来事が多く、日々目まぐるしく変わる日々が、私には当たり前で、そんな自分の家族が大切で大好きだった。 服部 耀との出逢いも、その頃からだ。 彼は警視庁の人間で事件絡みで、ちょくちょく私達と、情報のやり取りをしていた。もちろん合法的だけどね――――彼は、常に事件に大して真っ直ぐな人。部下思いで自分の仕事にプライドを持っていた。
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