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その一途なまでの心意気に祖父は惚れ込み彼の生い立ちや生きる糧の意味を知り、彼を息子のように可愛がるようになっていった。
彼との付き合いが数年に及ぶ頃、祖父は彼を息子と呼ぶようになり皆が彼を心から受け入れ、私もまた彼を兄のように慕うようになった。
あの頃はまだ子供で、本当の愛も誰かを想う気持ちも分からず、ただ、我武者羅に生きていた。
それが楽で楽しかったから·····。
――――それなのに·····なんとも想っていなかった関係が少しつづ変わり始めた瞬間·····私の恋の華は蕾を作り淡く色づき彼を求めるように変わり始めた。
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