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抱き締められた身体から力が抜けた。
「――――早く大人になりたい」
―――――心の声が漏れ出た。
「子供扱いする気は無い…君が必死に悩み考えてきたものを否定するつもりもい」
彼の指先が私の頬に触れる
「――――さぁ帰るよ」
もう抵抗しようとは思わなかった。
彼は私を子供扱いせず1人の人として真剣に向き合い接し戒めてくれた。
逃げ出し駄々をこね、分かっていながら祖父や皆に迷惑をかけ…心配してほしかった子供じみた反抗…。
全て彼には見透かされていた。
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