4人が本棚に入れています
本棚に追加
『死にたい』
それだけが綴られたメッセージアプリを、ぼんやりと眺めていた。すでに既読はつけてしまった。返信を、しなければならない。
返信をするのは、何故なのだろう。
冷たい人間だと思われたくないのか。それとも、単なる義務感なのか。わからない。それを分かろうとしていた時期は、とうに過ぎた。
頭を悩ませ、返信をする。
それにもまた『死にたい』と、一言。
終わらない。これがずっと続くのかと思うと、目眩がする。一時期は涙が止まらない時もあったが、そんな時期はもう過ぎてしまった。
心臓が痛いような気もするが、よく分からない。分かろうとする気も、起きない。
『じゃ、一緒に死んでみる?』
そんな内容を、打って、消した。
最初のコメントを投稿しよう!