log01:辺境の町・宿屋
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log01:辺境の町・宿屋
辺境の町。 宿屋の一室で、僕は立ち尽くしていた。 目の前の床には、仲間である聖女リエゼが仰向けに倒れている。ほんの数秒前まで立っていたというのに、今は、長い髪を乱雑に広げ、四肢を投げ出しているのだ。 僕は、そんな彼女を黙って見下ろしていたが、数秒ほど経って、ようやく声をかけた。 「リエゼ、冗談だろ?」 その言葉に、リエゼは答えない。 ぴくりとも動かず、床に倒れたままだ。
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