log01:辺境の町・宿屋
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僕は、リエゼの横に屈んで手を伸ばした。 「僕が悪かったよ。女の子を殴るなんて、最低だよな? 謝るから、もう——」 言いながら、リエゼの肩に腕を回して体を抱き起こす。 しかし、彼女の体は持ち上がったのに、首が、かくんと、下がってしまった。 体は天井を向いているのに、顔が床を向いている。 本来、向くはずのない角度まで、首が回り、垂れ下がっている。 聖女リエゼの首の骨は、折れていた。
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