18人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
初めてのパソコン
私が初めて買ったパソコンは、1999年に発売されたアップル社のiMacでした。44才の時です。
まだ会社でも限られた部署にしかパソコンが無く、今のようにひとり1台ノートパソコンを使うなど夢のようでした。
家庭用もぼちぼち普及しはじめたという感じだったでしょうか。
すでにパソコンに精通している人もいましたが、私は触ったこともなく全くの初心者。
そんな私が当時テレビコマーシャルでもよく目にしていた5色のimacの可愛いデザインに一目ぼれして衝動買い。
届いて早速「説明書」を探すと、薄いパンフレットのようなものがぺらんと。
普通、パソコンだけでなく電化製品には分厚いパンフレットがついていますが、なんと「電源の入れ方と切り方」しか書いてないのです。
電源を入れてパソコンを立ち上げて、画面上で取扱説明書を見てください・・と。
MacもWindowsも触ったことがなく、ド素人の私にそんなことが出来るはずもなく、数日間、格闘。
ド素人なので、「アプリケーションってなに?」「ドラッグ&ドロップってなに?」とパニック。
しかも、当時は今のようなブロードバンドではなくて電話回線なのでネットに繋ごうとするとパソコン内部のモデムがガチャガチャとダイヤルする音に続けてピーヒョロロローと音がするのです。
そして、接続エラーの繰り返し。
毎日悪戦苦闘して泣きたかったです。
詳しい友人に聞きながら、試行錯誤でやっとネット開通。
楽しみにしていたメールのやり取りですが、相手もパソコンに詳しくないので重たい画像を添付してきたりしました。
すると、読み込むのに大変時間がかかり、途中でMacが固まってしまうのです。
そんな事は日常茶飯事でした。
使い勝手はWindowsの方が良かったようですが、Macユーザーというのがちょっと自慢できる気がしてうれしかったです。
今はMacとWindowsの操作がお互いに歩み寄っていますが、昔は、「我が道を行く」と言った感じだったので、やっとMacに慣れたらWindowsは使えなくて困ったことがありました。
スマホも無い25年も前の話です。
最初のコメントを投稿しよう!