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episode.3
キーンコーンカーンコーン...
「やっと、学校終わったー!雪乃っ!どっか行かない?」
「今日?んー...、今日は弟の海生(かいせい)が映画館行きたいって聞かなくて...。あー、なんなら望夏も来る?」
「えー、いくいく!お母さんは大丈夫なの?」
「気にしなくて大丈夫、望夏なら別にいいよって言うから」
「そうなんだ!ってかさ、海生くんってイケメンだよね。」
「えー、そうかな?すっごい生意気だよー...」
「顔だけで言えば、将来国宝級イケメンにもなれるよ。」
「まー、顔だけで言えばね。」
「君ら兄弟、何でどっちも美男美女なの?」
「え、でも家族ん中で一番美女なのお母さんだよ。」
「だよねっ!前あった時、女優さんかと思った!で、美男が...?」
「お父さん。学生ん時、すっごいモテモテだったらしいよw」
「すごいよねぇ...。どういう出会い方だったんだろうね」
「さぁね。運命じゃない?」
「かもね」
「あ、海生の中学校まで行かなきゃ。」
「そうじゃん」
−10分後−
「到着!さあて、海生くんはどこかな?」
「んー、あ、あれだ。」
「どこっ!?」
「かーいせーい!」
「うわ...、姉ちゃん。」
「誰だよー、あの人!めっちゃ美人じゃん。」
「姉ちゃんだよ、姉ちゃん。今日、映画見るって約束してたんだよ。」
「ばいばい!海生、また明日なー。」
「じゃあな。」
タッタッタ
「姉ちゃん、学校まで来てとは言ってない。」
「はぁ!?海生が来てっていったんでしょ!?」
「もー、分かったから!雪乃も海生くんも映画館行こっ!」
「望夏姉ちゃん!?一緒に映画館来るの!?やったー!」
「行くよー、久々に海生くんに会えてよかった!かっこよくなったじゃん!」
「そ、そうかな...。望夏姉ちゃんに言われると嬉しい//」
「海生!何照れてんの!さっさと行くよ!」
「姉ちゃんがいなかったら、望夏姉ちゃんと二人きりだったのに...」
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