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episode.4
「ん?なんか言った?海生?」
「べ、別に何も言ってねーし!」
「ふぅん。」
海生は自分の着崩した制服の袖で顔を隠した。
「...バレバレ。」
私はそう言って呆れた。
さっき、海生が言ってたのもほんとは聞こえてた。
「海生、顔、真っ赤だよ?」
「う、うるさい!」
海生は、多分小5の時から望夏のことが好きだ。
...いい加減言わないと望夏、誰かに取られちゃうよ。
すると、望夏が
「海生くんどうしたの!?顔真っ赤だよ!熱?」
お、望夏が海生のおでこを触った!
いい感じだ。
「...!//」
あー、やばいわ。
海生倒れる。
「ちょ、海生くん!?ねぇ、雪乃!今日は映画無理だよね...?」
「そうだね、言った当の本人が倒れたんだし。あ、望夏。海生運ぶの手伝って?」
「ぐっ...。そんな可愛い顔で言われたら手伝うしかないでしょ...」
「ありがとー!」
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