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「まぁ、そうだろうね。みゃーちゃんは俺のこと好きだしね」 「いや、そういうわけでは、なくてですね……」 「俺は寛大な男だから許してあげるよ。でも、ちょっと心配だから試させてもらおっかな」 「ーーーは?」 「みゃーちゃんに跨がってたら、ムラムラしてきちゃってさ」 凌生は手を蛸の足のように、うねうねと動かした。 都子は凌生の言葉が理解出来なかった。人間じゃなくて猿だったのかも。 そういえば、さっきもよくよく考えると変なことを言っていた。うっかり流してしまったが、『子供ができなくなったら』ではなく、『子作りできなくなったら』と言っていなかっただろうか。 「反省してるなら、良い子でじっとしてるんだよ。あ、マグロになれって言ってるわけじゃないからね。存分に喘いでいいからね」 凌生は、ほくほくとした顔で都子の腰を撫でまわす。 「え?! ちょっと! 仕事! 心霊撮影!!」 「そんなのビデオ回してるんだから、撮れるときは撮れるだろ。そんな一瞬の怪奇現象より、日々の俺の生理現象をおさめよう」 どうもこの男は、なぜ蹴られることになったのか、わかっていないらしい。しかもミーティングで言ってたことと、全然違う。
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