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「……っへ、変態だっ……」
「え、変態プレイがいいの? みゃーちゃんってば、出張先でも意外と大胆なんだね。でも困ったなぁ。俺、ロープも秘密道具も持ってきてないよ」
(秘密道具って、何……!?)
都子がぎょっとしているすきに、凌生は布団を剥ぎ取り、都子のジャージをたくし上げ、胸を揉みしだいだ。
「マシュマロちゃん久しぶり。会いたかったよ」
「駄目ですってば! みんなにバレたらどうするんですかっ」
「ああ、そういう、見られちゃうかもみたいなスリルが好きなの? まあ俺も嫌いじゃないよ。ドキドキするよね」
全然話しが通じなくて、都子は泣きたくなった。
(なんなのこの男……!!)
「あ、そうだ。せっかくビデオあるんだし、ハメ撮りでもしよっか。うん。そうだ、それがいい」
「んんん?!」
強引に割り込んだ凌生の舌は、何を興奮しているのか、乱暴に口内を暴れ回った。
歯の裏まで、くまなく蹂躙され、都子は酸素不足で力が抜ける。
ときおり、じゅっと音がするほど舌を吸われ、長い口淫に都子の体は疼いた。
ほんの1週間前、朝まで何度も抱かれた夜を思い出し、体は電流が走ってるみたいにぞくぞくとする。
鼻歌をうたう陽気さで凌生は服を豪快に脱ぐと、絞るように掴んだ胸の頂に、ぱくりと食らいついた。
舌先で転がされる刺激に、都子は思わず凌生の頭を掴んだ。指に、黒く細い髪が絡まる。
「ひゃ……あ……!」
「みゃーこ、可愛いね」
覆い被さってくる凌生に抵抗する気持ちなど、すでにわずか数パーセント程度しか残っていなかった。
(は、ハメドリ反対っっ……)
九割が快楽に侵された頭で、都子はやっとそれだけを考えた。
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