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異例の瘤付き売れっ子キャバ嬢と結婚した丹羽健。彼も死別した先妻との間に出来た子を育てていた。名を健一と言って継母となった清美の子の雅美とは二つ下で義理の弟となった。
清美は結婚してからキャバ嬢を辞めた。23歳の時だった。その時、雅美は5歳だったが、母に似てお転婆で容姿端麗で女好きの健に将来が楽しみだと思わせるに十分な美少女だった。それに引き替え、健一は大人しくてなよなよした何処か冴えない子であった。だからだろう、清美には気に入られなかったが、雅美は可愛い弟が出来たと思ったらしく健一を気に入った。それに今までマンション暮らしだったのが、広庭にプールがある大きな屋敷に住めるようになったので可愛らしさに磨きがかかったように明るさを増した。
それが人見知りの激しい健一には良い作用を及ぼし、雅美に気に入られたこともあり、着こなした服のように馴染んで行った。
但、生まれながらにして地味で見てくれが芳しくないことで劣等感がある所為か、どうしても雅美に遠慮がちになるのだった。
が、弟らしくて良いと思われたものか、そんなところがまた、雅美に気に入られた。おまけに見る目があるところも気に入られた。見る目があるからこそ遠慮がちになるのであって日に日に美しくなって行く自分に惹きつけられる健一の気色が手に取るように分かった雅美は、健一を気に入らない筈がなかった。
審美眼と共に観察眼が人一倍優れている健一は、雅美が9歳で迎えた夏に自宅プールで水着になって遊んでいる時、雅美の胸ポチを目敏く認めた。雅美が思春期に入った証拠である。
乳首が痒いのか、時たま胸の辺りを掻いている。そんな時、健一と目が合うと、恥じらい半分可笑しさ半分といった笑みを浮かべる。健一はと言うと、好奇の目で放心したように見ているが、はっと我に返ると、恥ずかしそうに俯く。すると、雅美は愛おしそうに微笑む。
そんなことがあってから雅美はジュニアブラをするようになった。
健一は勉強も運動も余り出来ないが、マセ坊で幼稚園児の頃から女子を異性としてしっかり意識していたから雅美の変化に一々興味津々に敏感に反応していた。雅美を子供心にも可愛く感じていた健一がそうなるのは当然で殊に雅美の体形の変化をつぶさに感じ取ることが出来た。
急激に体形が変化する初潮の前後一年間、雅美で言えば、小学五年生から小学六年生の時期にバストが膨らみ始め、骨盤が発達してヒップがふっくらと丸みを帯びて来る、その変化は勿論の事、その前、つまり初潮の前、雅美で言えば、小学四年生の頃、外陰部に脂肪が貯まり大陰唇が丸みを帯び始める、そのミクロ的な変化までも健一は毎日一緒に風呂に入る間に気付いた。何という目敏さ。股座を常に注視しないと気づけるものではない。健一は根っからのスケベなのだろうか。
それは置いといて雅美はヒップのサイズが大きくなって女児ショーツからジュニアショーツに代えた頃、ちょっと伸びて来た陰毛を気にし始めた。小学校を卒業する直前の頃だ。
その頃から雅美は恥ずかしくなって健一と風呂に入らなくなったが、健一は陰毛が生える前だった。そうして五年生になり、陰毛が生え始め、思春期に入り、陰茎が大きく成長して行く過程にあった夏、水着になって自宅プールで遊ぶ雅美を見て勃起するようになった。で、自分も水着になって雅美とじゃれ合ったりすると、まだ小さいながらもっこりするのが自分でも分かった。だから顔を赤くしながら雅美に気づかれないか、気が気ではなかった。
そんな時、雅美は意味ありげな笑みを浮かべるのだった。健一は感受性鋭く表情の変化から心も読み取れたから頗る恥ずかしくなって顔が真っ赤になるのだった。その様に敏感だから陰部が気持ち良くなる感触を早くも覚えるようになった。で、小学五年生にして自慰をするようになった。最初の頃は陰部をパンツ越しに床にこすり付けるだけだったが、徐々に手を使うようになった。
健一の境遇からして当然と言えば当然だが、おかずは雅美オンリーだった。それもネットでAV女優のヌードを見ることは可能だったにも拘らずだ。勿論、直接、雅美を見ながらするのではなく自分の部屋に閉じこもって只管、雅美の裸体を想像しながらするのである。
健一は体は小さい方だったが、陰茎は驚く程、大きく成長して行った。だから勃起を繰り返す内、自然と皮が剥けて小学校を卒業すると共に包茎も卒業した。
雅美は中学二年の頃からウェストが括れ始め、バストとヒップも順調に大きくなって行き、中学三年生になると、身長も158センチまで伸び、下手な大人の女性より女子力満載な美しい女子に成長した。
だから健一はおかずが雅美ばかりでも食傷気味になることはなかった。何しろどんな可愛いアイドルよりもどんな美しい女優よりも雅美が魅力的に見えたのだから然もありなん。
中学校中の男子生徒も雅美を見れば、惹きつけられたから雅美見たさに健一と友達になろうとする者が少なからずいた。で、小学生の時は友達が少なかったし、自分を苛めていた者まで自分と仲良くなろうとするので現金な奴ばかりだと思う健一と丹羽邸を訪れて私服姿の雅美を見れた日にはそれだけで満足するのだった。
女好きの健も薹が立った清美に嫉妬される程、水着になって自宅プールで遊ぶ雅美をいやらしい目で眺め入るようになった。
それを意識してから雅美は自宅プールで水着になって遊ぶことはなくなった。
その事を健一は自分がいやらしい目で見るからだと勘違いしていた。何しろ学校の同級生の女子生徒たちと比べると、月と鼈で女子生徒の猫も杓子も美しさ可愛さ綺麗さスタイルの良さに於いて雅美の足元にも及ばないから雅美を見る目が異様に燃えたつのは無理からぬことであった。
そんな訳で健一は雅美以外の女の誰も好きになれず、一途に雅美に恋をした。義理の姉弟は結婚が可能だから雅美に恋をしても良い訳だ。
その事をネット検索して知った健一は、腋毛剃ってみたの!綺麗?なんて雅美に言われて腋を見せられると、女らしいムンムンした匂いと相俟って堪らなくなって勃起しずにいられなくなるのだ。そして天真爛漫な笑顔を見ると、顔を赤らめながら芯から癒されるのであった。
それだけに嗚呼、どうかお姉ちゃんが誰とも付き合わず誰にも穢されず処女の儘でありますようにと健一は毎日のように祈り、心配しない日は一日としてなかった。
一方で健一は雅美の彼氏になれるよう勉学に励み、身長を伸ばす努力をした。勉強の方は利発な雅美に教えてもらえたりして成績が伸びて行ったが、身長は大地震の前では不可抗力の人間のようにどうしようもなく思うように伸びなかった。バレー部なら伸びるんじゃないかと思ってバレー部に入部して三年間、無理に頑張ってみたのだが、中学を卒業した時点でやっと160センチに届くだけに留まった。
片や雅美は165センチまで伸びていた。だから春休みに雅美と街中を歩く機会があると、これじゃ蚤の夫婦だと健一は思ったりした。そう秘かに夫婦にされた雅美は高校三年生になり、健一は高校一年生になった。同じ公立高校に進学したのだ。
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