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呂玖は、丁寧に私の体を少しづつ触っていった。 恥ずかしくて、むずがゆいけど、 それは驚くほど幸せだった。 「エロビはね、浴びるほど見たから。 事前学習はばっちり」 「何それ、そんな勉強ばっかしてたのに、 よく高校受かったね」 「つらくなったら、まなの写真見てしてた」 「うわ、まじそれやばい人だよ」 「まなは俺とそういうの想像しなかったの」 「普通にしないわ」 「えぇ!」 「だ、だって、実際にしてもらった方が、 全然いいじゃん」 自分で言ってて恥ずかしいのに、 呂玖はしっぽ振って喜んでる。 「何してほしい?」 ねぇねぇってあおってくる。 「…ギュってして」 蚊の鳴くような声しか出ない、 だって、恥ずかしいんだもん。 「いいよ」 呂玖の体温が、ダイレクトに伝わってくる。 指先で、舌で、私を大切に大切に、 なぶっていく。 「ごめんまな」 「ん?」 少し私から体を離して、 自分の下半身に目をやる呂玖。 私もつられてそちらを見る。 と、そこにははちきれんばかりの、 が見えた。 「…っ!」 「もう、限界で…」 切ない声で、そういう。 「入れていい?」 正直、それを見てしまったら、 怖くないと言えばうそになる。 入るの?大丈夫? 「大丈夫、ちゃんとまなのほぐしてあげるから」 え? そういうと呂玖の細くて長い指が、 私の中心をとらえた。 ゆっくりとそこをなぞり、 何度も中と外を行き来する。 からだの奥から得体のしれない感覚が沸き上がって、 呂玖にしがみつく。 「あ。あん、呂 呂玖、あ、もう」 「うん、入れるよ」 そう言うと指とは違う感覚が、 私の入り口をつつく。 「無理ならいってね」 初めてとは思えない余裕で、 呂玖は自身を私の中にあてがっていく。 「んッ!…あん」 中がどんどんいっぱいになって苦しい。 呂玖の背中にしがみつく。 きっと爪痕がついてしまう。 そのくらいしっかりと。 「平気?もう、少し、だから」 呂玖の苦しそうな声に、こくこくとうなずくしかできない。 「ゆっくり、深呼吸して」 そう言われて、深く吸った息を吐いた瞬間。 「あんっ!」 何かがはじけるように、私の奥をついた。 「くっ!あ、」 そう言って、呂玖が力強く、でも優しく私を包んだ。 「全部、入ったよ。 俺たちマジに、体もしっかりつながってる。」 なぜか涙がこぼれた。 「痛い?」 呂玖が心配そうに聞く。 「ううん、うれしくて…」 「もう、まなかわいすぎ…」 少しの間、そのままじっとしていた。
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