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「ねぇまな」 「?」 「ちょっと、動いていい?」 「え?」 「ごめん、ちょっと気持ちよすぎて、無理」 そういうと、呂玖が腰を動かした。 「っ!」 私の中を呂玖のが行ったり来たりして、 半端ない違和感に襲われる。 でも、呂玖の顔を見たら、 気持ちいいのな?と思って、 それを受け入れた。 しばらくするとその違和感は、 少しずつ薄れていく。 代わりに何とも言えない感じが、 下腹部から襲ってくる。 「あ、ねぇ呂玖、なんか、なんか変」 「ん?」 「や、あ、なんか,い、いや」 「…もしかして、イキそう?」 イク? え?これがイクってこと? あ、なんか怖い。 壊れそう。 「いいよ、そのまま、その波にのまれたらいいから、」 「あ、あn…。いや!あ、もうなんか…」 「あ、まじまなン中やばい!」 呂玖の動きも早くなって、心なしか、 中も膨らんでいる気がする。 そう思った刹那。 「まな!」 呂玖に名前を呼ばれた瞬間。 何かがはじけて、 力が抜けてしまった。 呂玖も私に体を預けたのがわかった。 どのくらい,したのか。 多分1分ないと思う。 「まな、大丈夫?」 その呂玖の声で、我に返った。 汗だくの呂玖が、私の横で私の髪をなでて、 私を覗き込んでいる。 「ほんとに初めて? むっちゃ感じてたし、 むっちゃよかった」 そう言われて、ものすごい恥ずかしさに襲われる。 「…」 真っ赤になってる私を見て、 呂玖はにっこり笑った。 「ごめんごめん。 でも、ほんとに気持ちよかったし、 ちょーしあわせ」 そう言って私を抱きしめた。 汗ばんだ背中を触って、思う。 この汗は私のために流してくれた、 そう思うと愛おしい。 「シャワー浴びない?」 「え?」 「もう、一緒でもいいよね」 あぁもうずるい。 さっきまで頼もしい男だったのに、 急にかわいい子犬キャラに替わって、 その顔面でお願いされたら、 「わかった」 もううなずくしかない。 「やった、じゃお風呂行こ?」 しっぽ振る呂玖に私はかなわないなぁ。 と思い知らされた。
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