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「ねぇ呂玖」 「ん?」 「たまには、呂玖のドラム聴かせてね」 「いいよ」 どんな呂玖も好きだけど、 あの引き込まれるような感覚は、 ドラムたたいてるときが一番。 「でもなんか複雑」 横で呂玖がちょっとむくれる。 「なんで?」 「ドラムたたいてなかったらダメなの?」 「いやいや、普通に…好きだよ」 「普通にって…!」 呂玖に髪をぐちゃってされる。 「あぁもうやめてよ。」 「これもかわいい」 「そんなわけないじゃん」 急いで、手櫛を入れる。 チュ そのすきにほっぺにキスされる。 「…!」 「へへ…」 嬉しそうに笑う呂玖。 でも、私にキスするのに集中してて、 コップを倒してしまう。 「あぁ。もう!」 急いでダスターを持ってきて拭く私。 耳を下げてシュンとしてる呂玖。 「もう、ほんと子供みたいなんだから」 「ごめんなさい。」 そんな顔されたら、許すしかないよね? 「いいよ」 そう言って、よしよしすると、 途端にしっぽ振ってくる。 ほんと単純バカ。 それでも呂玖は世界一。 いや史上一かわいくてかっこいい。           終わり
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