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プロローグ
「涼香さん。俺、あなたのことが好きです。もうあなた以外の人なんか好きになれない。それくらい好きなんです!!」
王子様みたいにサラサラの髪、くりくりの目。180センチはあろうかという高身長。すっとした目鼻立ち。360度どこからみてもイケメンである後輩の、通算18回目の告白に息をつく。
「一平!! もう、わかったから、もう告白しないで!!」
「わかってないでしょ!! だから何回も伝えてるんじゃないですか!!」
「もう十分わかってるよ!! だって告白だってもう18回目でしょ!?」
「なんで数かぞえてるのに付き合ってくれないんですか? 俺のこと、きらいなんですか!?」
「そうじゃ、ないけど……」
「涼香さんが俺のこと好きって言ってくれるまで、絶対にあきらめませんよ!!」
もう、そんな切なそうな目で見るのやめて!! 心臓が壊れちゃう。でも、そんなこと言えない。
一平と恋人になることだけは、許されない。だって、それがあの子との最後の約束だから。
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